2025年の放映開始以来、ガンプラ界に大きな衝撃を与え続けている『機動戦士ガンダム GQuuuuuuX(ジークアクス)』より、待望のシリーズ第1弾「HG 1/144 ジークアクス」が登場しました。
本作は、シャア・アズナブルが宇宙世紀0079にRX-78-02ホワイトガンダムとホワイトベースを強奪したという「分岐したオルタナティブ宇宙世紀」が舞台となっています。スタジオカラーとサンライズがタッグを組み、庵野秀明氏らが紡ぐU.C.0085の新たな歴史のなかで、ジオンが逆輸入した連邦の技術をベースに開発したニュータイプ専用機――それがこの「gMS-Ω ジークアクス」です。
現在でも高い人気を誇るこのキットのクオリティを、中上級モデラーが直面するニッチな課題への対策を交えながら、お届けします。
パッケージ&付属品検証:新規フォーマットの幕開け
まずは、HGGQ(High Grade GQuuuuuuX)という新たなブランドの幕開けにふさわしい、パッケージから確認していきましょう。





開封!ランナー構成
ここからは、本キットの最大の特徴であるランナー構成を、チェックしていきます。
箱を開けると、これまでのHGシリーズとは一線を画す、緻密なパーツ群が姿を現します。
成形品を凝視して驚かされるのは、樹脂の透明度の高さと、パーツ裏面の設計の細かさです。パーツ分割による色分けへの強いこだわりが伝わってきます。








完成レビュー:プロポーションと「有機的フォルム」の生む存在感
組み立てを完了した状態の外観を検証します。








エヴァンゲリオンを彷彿とさせる有機的なシルエット
組み立てを進め、反映された全貌を眼前にした時に湧き上がってくるのは、「これは、私たちが知っている宇宙世紀のモビルスーツではない」という驚きです。長い四肢のライン、緩やかな曲線を描く大腿部、あるいは人間の脊椎を思わせる背面のフレームトルソーは、どこか「エヴァンゲリオン」を彷彿とさせる有機的な美しさを放っています。




従来の直線的なガンダムデザインとは明らかに異なり、生命体としての不気味さと美しさが同居しています。庵野秀明氏らが関わるオルタナティブ宇宙世紀だからこそ成立する、唯一無二のデザインラインが、見事に1/144スケールに落とし込まれています。
可動域徹底検証:咆哮するサイコミュ
次に、この有機的なフォルムを動かすための新規関節構造と、可動範囲を細かく見ていきましょう。







劇中を再現する「咆哮」演出
首関節が大きく上へ向くことから、これまでのモビルスーツでは不可能だったレベルで天を仰ぎ「咆哮」しているアクションが可能です。

またサイコミュシステム非起動状態であるトサカが内部に収納されている頭部も差し替えパーツが用意されています。

構造的課題と対策
キットとしての完成度は極めて高いものの、実際に動かしてみると、中上級モデラーとして見過ごせない「課題」も浮かび上がってきました。
バックパック基部には、パーツの合わせ目がはっきりと出ます。また塗装する場合は、一番塗分け箇所が多く、かつ難しい場所になっています。

アニメ版でのバックパックです。

5. 武装仕様の考察:説得力を生む防衛兵装の系譜
ジークアクスを象徴する、重厚な専用武装群です。
シールドは裏面のモールドが際立っており、立体物としての説得力に満ちています。


アクションポーズ:オルタナティブ宇宙世紀の戦場
最新フォーマットの恩恵をフルに活かしたアクションポーズを展開します。




総評:「大人のホビー」としてジークアクスが提示する新たな地平

「HGGQ 1/144 ジークアクス」は、これまでのガンプラの設計思想を塗り替えるポテンシャルを秘めています。
最新フォーマットがもたらす高い組み立てやすさと、そのままでも圧倒的なクオリティを発揮する色分け・樹脂成形は、まさにバンダイの設計思想的転換期を感じさせる完成度です。
既存のモビルスーツの概念を覆すような、エヴァンゲリオンを想起させる有機的フォルムは、往年の宇宙世紀ファンには新たな設定考察の楽しさを掻き立ててくれます。コレクションとしての所有欲を間違いなく満たしてくれる、至高の「大人のホビー」と言えます。
皆様もぜひ、この分岐した宇宙世紀0085の特異点を、ご自身の模型机の上で体験してみてください。


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