今回は、2021年映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』に登場するHG Me02R-F01 メッサーF01型をレビューします。
もともと「閃光のハサウェイ」は1989~1990年に小説として発表された作品で、当時中学生だった私は何度もその文庫本を読み返したことを覚えています。それが映画化されるなんて、感慨深いものがあります。
メッサーはその小説の挿絵で見たような気はするのですが正直覚えておらず、30年越しにして初めて全体像を見ることになりました。当時の挿絵は白黒だったので、色彩は脳内補完していたのですが、量産型ザクやギラードーガのような緑色を想像していました。ところが赤を基調とした色彩でビックリしました。
話がそれてしまいましたが、キットの紹介をしますね。
HGUCナンバリングは233番、2020年7月4日発売で値段は2,750円(税10%込)。
最新のキットであるので、合わせ目もほとんどなく、可動ギミックも採用されているなど、とても素晴らしいキットになっています。
HG Me02R-F01 メッサーF01型とは
本機は、マフティー・ナビーユ・エリンことハサウェイ・ノアをリーダーとした反地球連邦政府組織マフティーの主力MSです。
キット説明書の機体紹介では、次のように記載されています。
Me02R-F01 メッサーF01型は、反地球連邦政府組織マフティーが主力機として運用したMSである。開発はアナハイム・エレクトロニクス(AE)社が担当し、AMS-119 ギラ・ドーガやMSN-04 サザビーなど、かつてのネオ・ジオン系列に属するMSとして完成した。丸みを帯びた装甲形状やモノアイ、スパイク付きの肩部装甲など、ジオン系MSの意匠が色濃く見られるが、これはマフティーへのAE社の関与を隠す意図があったとも考えられる。しかし、胸部のエアインテークなど、地球連邦軍系MSの構造的特徴も見て取れる。23mもの頭頂高と重装甲が施されたMSだが、背部のメインスラスターをはじめ、脚部や腰部にサブスラスターを配することで、高い運動性と機動性を獲得するに至った。武装はビーム・ライフルやシールド、ビーム・サーベルといったスタンダードなもので、ゲリラ戦に対応するために、各種デバイスは地球連邦軍系MSのものを流用していた。また、メッサーにはこのF01型以外にもいくつかのバリエーションが存在しており、戦局や用途に応じて使い分けられた。
HGUC メッサー 説明書より
ランナー紹介
ランナー数はA、B1、B2、B3、C1、C2、D1、D2、D3の9枚+ビームサーベルのクリアパーツ1枚+シール1枚です。
全てPS(ポリスチレン)樹脂で成形されています。ポリキャップは使用されていません。
付属パーツ・武器紹介
付属パーツ・武器は、シールド、ビーム・ライフル、ビーム・サーベル2本とかなりシンプルです。
ビーム・ライフルはグレーの成型色ですが、パッケージや説明書を見るとライトグリーンで塗装されています。
全身・各部ディテール紹介
全身
成型色はダークレッドとライトブラウンが基調になっています。関節部は少し明るめのグレーになっています。
大きなキットで少し重量もありますが、その分下半身もしっかりとした作りになっていますので、自立が安定します。
背面には特徴的なバックパックが装着されています。
このキットで一番目につく右肩にはスパイクアーマーが装備されています。もちろん可動します。
頭部
頭部は前後には少し動きますが、左右への捻りはあまりできません。動力パイプの付け根はホイールシールで黄色を補っています。
頭部にバルカン砲がある設定ですが、無改造だと少し違和感のある造形です。着色や少し改造してメタルパーツを埋め込むなどすると良いでしょう。
胸部・側面・背部
胸部は立体的な造形で、マッシブな雰囲気になっています。モールド造形もされてますね。
胸部・側部ともに合わせ目もなく、組み立てていて楽しいキットです。
特徴的なバックパックは可動できるようになっており、上下のカバーが大きく開きます。
腕部
右肩にはスパイクアーマー、左肩にはスラスターが装備されています。
少し分かりにくいですが、両肩部は前方で大きく可動させることができるギミックとなってます。
腕部は2重関節になっており、しっかりと曲げることが可能です。
腰部
腰部のアーマーは複数のパーツで構成されており、可動しやすくなっています。これのおかげで脚部を大きく動かしてもパーツが干渉しないようにできています。
リアアーマーは大胆な可動をさせることが可能で、裏からスラスターを覗くこともできます。
HGでこんなギミックが仕掛けられているなんて、凄いなあ~
脚部
脚部は複数のカラーが使用されていますが、組み立てるだけで色分けがほぼ再現されています。
モールド造形も最初から結構されていますので、少しスミ入れしてあげると映えますね。
足裏です。かなり大きめに接地面が作られているので、安定して自立させることが可能です。
可動域確認
続けて可動域の確認です。意外ですが、腕を上げたり、両足を広げたりする動作は苦手です。
確かにぱっと見たときの印象は鈍重そうなMSですからね~
横の動きは苦手でしたが、前後の動きは捗ります。膝立ちも余裕です。
上半身は横に捻る動きは苦手ですが、前後には大きく動かすことが出来ます。
背中を丸めるような形で、大きく前に上半身を傾けることが出来ます。
アクションポーズ
それではアクションポーズを取らせていきます。
「メッサー、出る!」
マフティー側の戦略であるクシィーガンダムとメッサー。
HG Me02R-F01 メッサーF01型の感想
HG Me02R-F01 メッサーF01型はいかがでしたか?
宇宙世紀0105年のMSであり、この頃のMSは大型化が進んでいる設定ですので、HG1/144といってもかなりの大きさになります。
HG1/144シャア専用ザクと比較すると、あまりにも大きさが違うことに驚いてしまいます。
大きくてギミックも多いことから、一見組み立てが複雑そうですが、一つ一つのパーツが大きいので結構サクサク組み立てることが出来ます。
それなりにオススメしたいキットですが、ガンダムファンの方しか分からないような知名度のMSですので、あまり普通の人が手に触れるようなキットではないのかもしれません。
それでも手に取ってしまうあなたは、すっかりガンダムの虜です。
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