【ガンプラ】HGUC ペーネロペー 徹底レビュー!怪鳥がもたらす圧倒的プレゼンスと、2026年「閃光」続編公開に向けて

閃光のハサウェイ

連邦の「怪物」がついにその翼を広げる

2021年の映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』。物語の中で、主人公ハサウェイの前に立ちはだかる最大の壁、それが「ペーネロペー」です。

第五世代モビルスーツの象徴であり、ミノフスキー・フライト・ユニットを纏ったその姿は、もはや人型の枠を超えた「怪鳥」そのもの。かつては立体化が極めて困難と言われたカトキハジメ氏の複雑なデザインが、1/144スケールというガンプラの標準フォーマットでどのように再現されているのか、余すところなくお届けします。

キットの基本情報と特徴

まずは、このキットを手にする前に知っておきたいスペックと、他のHGUCシリーズとは一線を画す大きな特徴を整理しておきましょう。

• シリーズ: HGUC(ハイグレード・ユニバーサルセンチュリー)No.229

• 発売日: 2019年10月26日 (土)

• 価格: 7,700 円(税10%込)

• デザイン: カトキハジメ氏による監修のもと、ペーネロペーの複雑な機構をHG最新フォーマットへ落とし込み、その特徴を再現。

本キットの主な特徴

  1. 圧倒的なボリュームとサイズ感 1/144スケールでありながら、頭頂高は約240mm、横幅は約280mmに達します。これは一般的なMG(1/100スケール)の大型モビルスーツを遥かに凌駕する大きさであり、ハイグレード(HG)の概念を根本から覆す物量となっています。
  2. 「オデュッセウスガンダム」への分離・脱着機構 ペーネロペーのコアとなる素体「オデュッセウスガンダム」と、追加装甲である「FF(フィックスド・フライト)ユニット」がそれぞれ独立して造形されており、劇中通りの脱着ギミックを完全再現しています。
  3. フライトフォーム(飛行形態)への変形 パーツの差し替えを最小限に抑えつつ、胸部装甲の展開や頭部カバーの可動によって、音速飛行時の「怪鳥シルエット」へとスムーズに形態変化させることができます。
  4. KPS素材による強固な関節 これほどの巨体と大重量を支えるため、ポリキャップは一切使用されていません。関節のほとんどに耐摩耗性に優れたKPS(強化ポリスチレン)が採用されており、大型キットにありがちな「関節のヘタリ」や「自重によるポロリ」を徹底的に防止しています。

開封・パーツ検証:ランナー20枚に刻まれた「 AE社の執念」

箱を開けた瞬間、目に飛び込んでくるのはMG(マスターグレード)と見紛うばかりのパーツの山。しかし、手に取ると一つ一つのパーツは驚くほどシャープに造形されています。

  • 最新成形技術:複雑な面構成を持つ装甲も、最新の成形技術によりエッジがピンと立っています。
  • ストレスレスな設計:パーツが大きい分、ゲート跡が処理しやすい位置に配置されているのも、大型キットを「楽しんで組む」ための嬉しい配慮です。

ランナー数は、20枚となっています。またディスプレイ用の台座も、セットになっています。


素体:オデュッセウスガンダムという「純粋な力」

ペーネロペーの核となる「オデュッセウスガンダム」。巨大なフライト・ユニットを脱ぎ去ったその姿は、驚くほどスリムで洗練された、アナハイム・エレクトロニクス製MSの正統進化を感じさせます。

  • プロポーション:近年のHGらしく、小顔で脚が長く、非常にスタイリッシュ。
  • 驚異の可動:最新の関節構造により、この後の重装備を支える強固な保持力と、ダイナミックなアクションを両立しています。

FF(フィックスド・フライト)ユニット:空を統べる翼

続いて、ペーネロペーの最大の特徴である追加装甲「FF(フィックスド・フライト)ユニット」です。本キットでは、オデュッセウスガンダムに装着するだけでなく、装甲を組み合わせることで、設定通り単体の飛行ユニットとしてディスプレイすることが可能です。


合体:ペーネロペー、覚醒。

オデュッセウスガンダムにFFユニットを装着することで、ついにペーネロペーが完成します!
合体時は各パーツが「カチッ」としっかり噛み合い、グラつきは一切ありません。計算され尽くした接続ピンの配置によって、大重量の装甲を完全にホールドしています。


フライトフォーム変形:音速の壁を超える「究極の形態」

胸部ユニットをせり出し、頭部をカバーで覆う。この大胆な変形ギミックこそ、ペーネロペーの真骨頂。超音速飛行を可能にする「フライトフォーム」への移行は、シルエットを劇的に変化させます。


ポージング:重力に抗う圧倒的な躍動感

「これだけ大きいと動かないのでは?」という懸念を、このキットは見事に裏切ります。肩の巨大なバインダーがフレキシブルに可動するため、劇中のダイナミックな空中戦をそのまま再現可能です。


付属品と隠れた意匠:手にした者だけが知る「贅沢」

大型キットゆえに、細部の作り込みも妥協がありません。付属の専用台座は、この巨体をしっかりと支えるだけでなく、ディスプレイとしての美しさも追求されています。

  • ファンネル・ミサイル:装甲裏に隠されたディテールなど、劇中では一瞬しか映らない部分まで忠実に再現。

まとめ:私たちはこの「伝説」を完結させる

最後に、実際に「HGUC ペーネロペー」を組み立ててみて感じた、良かった点と惜しかった点をまとめます。

良かった点(おすすめポイント)

  • 圧倒的な存在感:素組みで置いておくだけで、部屋の空気を変えるほどの凄まじいプレッシャーと所有感があります。
  • 抜群の安定性:ポリキャップレス(KPS関節)のおかげで、これだけの巨体ながら関節がカチッとしており、安心してポージングを楽しめます。
  • 高い色分け再現度:複雑な配色がパーツ分割のみでほぼ完璧に再現されており、塗装をしないライトユーザーでも大満足の仕上がりになります。

惜しかった点

  • ディスプレイ・保管場所の確保が必要:本体の幅・奥行き・高さが尋常ではないため、一般的なガンプラ用のコレクションラックには収まらない可能性があります。購入前にあらかじめ専用のスペースを空けておくことを強くお勧めします。

総評

HGUC ペーネロペーは、かつて「あまりの複雑さと巨大さゆえに、1/144でのプラモデル化は不可能」とまで言われたデザインに、バンダイが現代の技術革新をもって完璧な答えを出した歴史的傑作キットです。

単にサイズが大きいだけでなく、自分の手で組み立てることで、「なぜこの形状なのか」「どうやって巨体を飛行させるのか」という、機体が持つロジックを肌で体感できる——これこそが模型を組むことの本当の醍醐味だと感じさせてくれます。

映画の感動を何倍にも引き上げる、その最後のピースを今こそ手に入れてください。

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